総指伸筋のもみほぐし

総指伸筋

ここをもみほぐします。

総指伸筋は浅層に位置しているため、触診するのも容易です。

また前腕の後面のほぼ中央に位置しているため、前腕の後面のど真ん中を触れると、触れることができます。

あまりにも当たり前すぎる筋肉ですが、これがやはりいろいろと悪さをする筋肉でもあります。

総指伸筋の概要

総指伸筋の概要を記します。

起始は、上腕骨の外側上顆と前腕筋膜。

停止は、示指~小指の中節骨の底、示指~小指の末節骨の底。

ですから、写真で触れている部位は、左の総指伸筋の筋腹ということです。

この総指伸筋の作用は、示指~小指を伸展する、伸ばす働きをします。

早い話が、手をパーする働きをする筋肉です。

総指伸筋の筋腹をみほぐしていきます

この総指伸筋をもみほぐしていきます。

もみほぐす方法は、総指伸筋の停止部から起始部へともみほぐしていきます。

末端から頭方にむけて触れていきます。

触れていくだけで、もみほぐしの効果がでることが、臨床で検証することができます。

なにも力ずくでゴリゴリ揉む必要はありません。

停止から起始へ、末端から頭方へ触れていきます。

指一本づつ触れていくと、筋腹の固さがちがうことがわかります。

その固く触れた部位を繰り返し繰り返し、末端から頭方へ触れていきます。

すると少しづつ、その固さが緩和されてくるものです。

総指伸筋の起始と停止をはがす

筋肉は起始と停止の周辺で「腱」となり、骨膜に付着します。

いわゆる「コリ」は、この「腱」と骨膜の付着部の周辺にこびりつきます。

この癒着を剥がしていくわけです。

指の曲がりの悪い方、指の曲がりの窮屈な方の総指伸筋の停止部を剥がしていくと、指の曲がりがあっさりとスムースになったりするものです。

また中指の「ばね指」の方にも、この中指の中節骨・末節骨の停止部を剥がすと、「ばね指」が緩和されます。

総指伸筋のもみほぐしの意外な効果

総指伸筋のもみほぐしで予想外に効果が出るのが、「結帯動作」の改善です。

総指伸筋の筋腹をもみほぐし、ビフォーアフターで「結帯動作」を確認しますと、

「結帯動作」が改善される例に多々出会います。

これは意外なことです。

なぜなら、総指伸筋の作用は、示指~小指を伸展するだけですから、「結帯動作」とは何の関係もないはずです。

けれどもこれが改善されます。

総指伸筋で結帯動作が改善されるメカニズム

このように考えてみました。

総指伸筋は上腕骨の外側上顆にはじまり、前腕のど真ん中を通る筋肉です。

すると、そのポジションが外側から前腕の中央を通ることから、総指伸筋に拘縮・コリができると、

そのポジション的に前腕は回外位に変位・固定されてしまうのではなかろうか?という推測です。

そのため「結帯動作」にかかせない、前腕の回内の運動を障害する因子となるにちがいない、ということです。

また総指伸筋は「回外筋」と筋肉が連結しているため、回外筋とともに前腕の回外を演出しているのかもしれません。

そんな影響も考えられます。

けれども、確かに、総指伸筋をもみほぐしますと、「結帯動作」が改善する例は多いものです。