大腿四頭筋について

大腿四頭筋は触れるのは容易です。

太ももに触れると、それが大腿四頭筋の大腿直筋に触れることができます。

太ももの前面を四頭筋と名付けられているように、四つの部分で構成されていて、太ももの前面をおおっています。

この写真ですと、大腿四頭筋の大腿直筋と外側広筋との筋腹の境目に触れています。

この大腿四頭筋は、階段を昇ったり、ジャンプしたりする際に作動します。

膝関節を伸ばす筋肉です。

これだけ大きい筋肉ですから、コリができたり固くなってしまうと、それなりに、かなり悪さをする筋肉でもあります。

例えば、大腿四頭筋の大腿直筋は、その起始部が骨盤の「下前腸骨棘」に付着します。

ですから、この大腿直筋が拘縮してしますと、拘縮とは筋肉が縮んでしまうことですから、

股関節の屈曲も引き起こします。

仰向けになると、この大腿直筋は作動しませんから、足をのばして、仰向けになることができます。

膝の裏、大腿の裏面はベッドから浮き上がってしまいますけどね、、、

股関節が屈曲しているのですから。

大腿直筋が拘縮している方が、立ち上がると、大腿直筋も作動します。

立っているだけで、姿勢を維持するためにこの筋肉は作動します。

すると、足をついている下肢全体が軸となるため、股関節が屈曲したまま立つことになります。

どういうことかと言いうと、いわゆる「腰が曲がった」状態で立つことになります。

「腰が曲がった」高齢者の方をよく見かけるものです。

そう!

実は「腰」が、背骨が曲がっているわけではないのです。

股関節が屈曲してしまい、伸びなくなっているのです。

そうなってしまった農家のご婦人にご来院いただいております。

このご婦人の臨床については、また別の機会にレポートする予定ですが、

大腿四頭筋がここまで悪さをするとは驚きです。

そして、筋肉が固くなると、ここまで酷いことをしでかすのか、と思い知らされました。

過酷な農作業に適応するためには、普通のやわらかい、柔軟性のある筋肉では不十分で、

重い物を持つことにも対応できるように、筋肉を固くしていった。

すると、筋肉は固くなったまま元に戻らなくなる。

股関節は屈曲した状態のままにになってしまい、ついには、立ち上がると腰が曲がったように見えてしまう。

腰が曲がっているのではなく、股関節が屈曲してしまっているというのに。

働きすぎたといえば、それまでだが、ここまで働かなくてはいけない状況に追い込んだ、その環境が恨めしい。

懸命に、大腿四頭筋をもみほぐすばかりだ、、、。