上腕筋

上腕二頭筋、力こぶの筋肉は有名だけれども、この上腕筋は、上腕二頭筋の深層に位置しているため、なかなか日の目をみることの少ない筋肉といえます。

ここです。

すぐわきの、ふくらんでいる筋肉が上腕二頭筋です。

その外側の脇でこの上腕筋に触れることができます。

上腕筋は上腕骨前面の遠位二分の一から始まり、

尺骨粗面と尺骨鈎状突起(こうじょうとっき)に付きます。

上腕骨の前面の遠位半分に付着するというのですから、この筋肉の底力は相当なものだと想像できます。

上腕筋の上の層に位置する上腕二頭筋は、実はなんと上腕骨には付着していないのですから、おもしろいものです。

ですから、上腕筋の上を上腕二頭筋がスライドして動いているということです。

この上腕筋ですが、上腕骨と前腕の尺骨とだけを結ぶだけなのですが、どうしてどうして、首の動きにまで影響を与えます。

上腕筋が凝ってしまい、固くなると、この上腕筋が筋肉の連結をしている烏口腕筋・上腕三頭筋・三角筋をとおして肩甲骨をひっぱる、下方に牽引してしまうことになります。

いわゆる「肩が下がっている」現象をつくる一因となりえます。

肩が下がると、首と肩甲骨との距離が伸びてしまいますので、

首を前に倒したり、首を斜め前方にたおしたりすると、首筋から背中にかけて痛みを発生させたりするものです。

このように首筋から背中にかけての痛みに見舞われたなら、まずは、この上腕筋のトリガーをうたがって、もみほぐしてみる価値はあると思います。