三角筋の後部線維

三角筋とは、これまた、だれでも触れることができる筋肉です。

いわゆる肩の膨らんだ筋肉に触れると、この三角筋に触れることができます。

その停止部も筋肉の盛り上がりを下にたどっていって、三角形が収束していったところで、三角筋粗面となります。

それでは、三角筋の起始部はどこでしょう、となると、一瞬、私などは「???」と戸惑ってしまうわけです。

解剖学の本をひもときますと、

鎖骨の外側三分の一、肩峰、肩甲棘

となっています。

言葉、単語ではなるほどと、納得しますが、実際に触れてみて実感しないことには、わからないものです。

なかでもこの三角筋の後部線維です。

またまた「ボディ・ナビゲーション(医道の日本社刊)」からの写真です。

三角筋の後部線維はこの写真のように、肩甲棘の下面に付着し、肩甲棘のかなり内側、背骨のほうまではいりこんでいることがわかります。

「三角筋の後部線維は肩甲骨のこんなに内側まで入り込んでいるんだ~!」と知ったときは結構驚いたものです。

そして、この肩甲棘、興味深いことに、

肩甲棘の下面には、この三角筋の後部線維が付着し、肩甲棘の上面には僧帽筋が付着しています。

ですからこの肩甲棘をもみほぐすと、なかなかおもしろいことがおきるものです。

三角筋の後部線維の外側をもみほぐす

三角筋の後部線維の外側をもみほぐしてみます。

ここの肩甲棘の下面は三角筋の後部線維です。

この下方には棘下筋、またさらに下方には小円筋が位置します。

三角筋の後部線維と棘下筋と小円筋は、三つとも上腕を外旋する筋肉です。

この三角筋の後部線維をもみほぐします。

すると、首の側屈の可動域が劇的に変化しました。

なるほどです!

これまでにも、三角筋粗面をもみほぐすことで、首の側屈が改善する症例には立ち会ってきております。

「ここもか~!」という感じでした。

三角筋の後部線維にコリができると、そのまま三角筋の筋腹にまで影響をあたえるのはもちろんのことです。

そのことが首筋、首の可動域に制限をかけます。

この三角筋の後部線維の外側というのは、でも盲点でした。

まだまだ触診力を磨いていかなくてはなりません。